2022年上半期 読んで面白かった本ベスト10!(後半)第6位~第10位
さて、続きです。
では、2022年上半期 読んで面白かった本の第6位から10位までを見ていきましょう。
第6位 13階段
これは、面白いというより、すさまじい本でした。
作者のデビュー作で、なんと満場一致で江戸川乱歩賞を受賞したというからすごい。
あらすじは、殺人の罪で服役し、仮釈放となった主人公。
彼は、刑務官の南郷に、犯行時刻の記憶を失ったある死刑囚の冤罪を晴らすために
協力を依頼されます。
手掛かりは、死刑囚のわずかに残った「階段」の記憶のみ。
タイムリミットまであとわずか。果たして2人は死刑囚の冤罪を晴らすことができるのか。
いや、もう、最後までハラハラドキドキでした。
そして、死刑囚の気持ち、それを執行する側の気持ち、犯罪者の更生、保護司、犯罪被害者の苦悩・・・といったものがリアルに生々しく書かれています。
重いテーマですが、じっくりと考えさせられる良作であると共に、ミステリーとしてもとても優れた作品です。
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第7位 Another 2001
でました。Anotherのシリーズ最新作です。
800ページもある大長編ですが、あっという間に読めてしまいました。
相変わらず、ホラー感満載の超ミステリー。面白いなんてもんじゃない。
あらすじは、エピソードSで主人公だった創くんが、中学3年になって、なんとあの3年3組の生徒に。
そしてもちろんその年は「ある年」となってしまいました。
万全の対策を練ったはずなのに、やはり起こってしまう災厄。
創は、見崎鳴と共に「もう一人」をつきとめるのですが・・・・
なかなかかっこいい男になった創くんですが、災厄は今までで最高に悲惨で壮絶。
是非皆さんも、今回の「災厄」を読んで、ご堪能ください。
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第8位 夜市
これも最高に面白い作品。
ホラーなのですが、それ程怖くはなく、むしろとっても不思議な世界観の中に連れ込まれたような感覚でした。
表題作「夜市」のあらすじは、
ある幼い兄弟が「夜市」に迷い込みます。
「夜市」とは、どんなものでも売っている不思議な市。
望むものは何でも手に入ります。しかしもちろん代償はいります。
兄弟の兄は、野球の才能を買った代わりに、弟を売ってしまいます。
その後の、兄と、弟の運命は・・・
まさに、夢中で読みふけってしまいました。
その不思議な世界にぐんぐん引き込まれます。
それほど長くはなく、ちょうどいい長さです。
是非、一度読んでみてください。
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第9位 硝子の塔の殺人
超話題になった作品で、読んだとき、「ついに読んだ」と思いました。
評判通り、かなり面白いです。
いろんな有名作家さんがコメントを寄せられていますが、その中で、綾辻行人先生が「ああ、びっくりした」とコメントされています。
読んでみて、その意味が良くわかりました。
あらすじは、ミステリ―に魅せられているある大富豪が建てた、まるでミステリーの舞台になりそうなガラスの塔。
その塔に、刑事、医者、探偵、霊能力者など、個性豊かなメンバーが招かれます。
そしてそこで本当に殺人事件が起こってしまいます。
名探偵を名乗る碧月夜は、医師の遊馬をワトソン役にして、事件解決に乗り出すのですが・・・
正に王道のミステリーの舞台。
この作品で何が楽しいかというと、数々のミステリについての談議が繰り広げられていて、それがすっごく面白いのです。
ミステリー好きにはたまりません。
是非、手に取っていただきたい一冊です。
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第10位 バチカン奇跡調査官 黒の学院
シリーズの第1作です。
いや、すっごく面白かったです。
知らなかったのですが、アニメにもなっていたようですね。
あらすじは、日本人だけどバチカンで神父をしている、科学者でもある平賀と、暗号解読のエクスパートのロベルト神父が、2人でキリスト教にまつわる様々な奇跡を調査します。
この2人のコンビが、とってもいいのです。
何かに夢中になると、寝食を忘れて集中してしまい、世俗に疎い、でも天才肌の平賀神父と、しっかり者で頼りがいのあるかっこいいロベルト神父。
ロベルトは平賀に振り回されながらも、しっかりと支えているのです。
読んでいて、2人の関係がとっても楽しいのです。
実は、私はロベルトのファン。かっこいいのです。
それに、キリスト教にまつわる謎もとても面白くて、ついつい引き込まれます。
シリーズ物で、かなりの巻数が出ているようです。アニメを見てみるのも楽しいですね。
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さて、10位まで発表させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
少しでもご興味がある、読んでみたいと思われる方は、ぜひ一度手に取ってお読みください。
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