2022年上半期 読んで面白かった本ベスト10!(前半)第1位~第5位
こんにちは、咲紗(サーシャ)です。
さて本日は、2022年上半期に私が読んだ本で気に入ったもの、面白かったものをランキングにしてご紹介したいと思います。
今年も面白い本にたくさん出会うことができました。
私はミステリーを主に読むので、ランキングもミステリーばかりですが、お付き合いください。
まず、1位~5位をご紹介しましょう。
1位 ハサミ男
これは面白かったなんてもんじゃなかったです。
実はこの本を読んでいるとき、私は顔面神経痛のため、痛くて寝込んでいたのですが、それでもこの作品を読むのをやめられず、寝込みながらも夢中で読みました。
あらすじは、殺した女性の首元にハサミを突き立てることから、「ハサミ男」と呼ばれている猟奇殺人者の主人公。
ところが、次に殺害しようと計画していた女性が、何者かに先を越され、目の前で殺されてしまいます。
しかも、その手口が自分をそっくりまねたもの。
「ハサミ男」は自ら犯人を突き止めようと考えるのですが・・・
というものですが、まず、私達読者は、思いっきりだまされます。
最初「へ?は?」となってしまい、意味が分からなかったのですが、判った時のその衝撃!
「そうだったのか―」と思わず叫びたくなってしまいました。
私の一押し作品です。ぜひ皆さんも読んで、気持ちよくだまされてください。
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第2位 ジェリーフィッシュは凍らない
市川憂人 創元推理文庫
あらすじは、1983年を舞台にしており、そこでは架空の飛行船「ジェリーフィッシュ」が多くはないけれど空を飛んでいる時代。
そのジェリーフィッシュの中で起こる「そして誰もいなくなった」式の連続殺人事件。
マリアと蓮の刑事コンビがその謎に挑むのですが、その裏には悲しい真実がかくされていました。
このお話、私すっごく好きです。
このマリアと蓮のコンビが、掛け合いもいいし、キャラもいい味出しており、キラキラしています。
特に蓮がいいですね。
冷静に、皮肉でマリアをやっつけますが、いざというときにはマリアの推理力が優れていることをちゃんと理解しています。
そして、この切ないラストと犯人像。
もうミステリー好きにはたまりませんね。
第3位 同志少女よ、敵を撃て
逢坂冬馬 早川書房
これはすごい本です。
2022年度本屋大賞受賞作なのもうなずけます。
これがデビュー作!?本当か?天才か?
まだ、今のロシアとウクライナの戦争が始まる前に出版されましたが、正に今の情勢をほうふつとさせる内容です。
あらすじは、第二次大戦中に本当にソ連にあった女性狙撃隊のお話で、ヒロイン、セラフィマは、村を焼かれ、家族も殺され、全てを失ってしまいます。
復讐のため、イリーナに導かれ、女性狙撃手となります、
戦場での過酷な体験、失っていく仲間たち・・・まさに地獄をセラフィマはかいくぐっていきます。
そして、その先に待ち受けているセラフィマの運命は・・・
今の世界情勢を鑑みて、ぜひ一度読んでほしい作品です。
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第4位 黒牢城
直木賞や、その他の賞を総なめにし、本屋大賞にもノミネートされた凄い作品です。
読んでみると、なるほどとうなずけます。
なんというか・・・すさまじい作品です。
あらすじは、織田信長に反旗を翻して有岡城に立てこもった荒木村重。
彼は、場内で起こる数々の難事件に頭を悩ませており、それを解決するため、牢に閉じ込めている織田側の武将、黒田官兵衛に謎解きを求めます。
事件の黒幕は誰なのか、というのも気になりますが、この村重と官兵衛の駆け引きがハラハラします。
頭と運がよくないと生き残れないこの時代。官兵衛は謎解きの裏で何を企んでいるのか。
面白いという言葉より、壮絶という言葉の方がふさわしい作品です。
読んだ後、あなたはどんなことを想うでしょうか。
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第5位 儚い羊たちの祝宴
これも偶然ですが、米澤穂信先生の作品。黒牢城とは全く雰囲気が違います。
いろんな作品が書けるんですね。
この作品は、ちょっと変わった印象を受けました。
不思議なムードが漂っていて、でもすっごく面白い。
短編集なのですが、全編、とてつもないお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」が出てきます。
そしてそのお嬢様たちが体験する様々な事件。
どのお話も、なんとも言えず異常で、最後に嫌な感覚、まさに「イヤミス」なのです。
そして、最後、全てのお話がつながって、あっと驚く展開が待っています。
怖いですよ~。
ぜひ、みなさんにもこの怖さを味わってもらいたいです。
さて、前半はここまでです。また後半、宜しくお願いします。
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