宮部みゆきの時代小説ランキング 咲紗のBEST5!
こんにちは、咲紗(サーシャ)です。
さて、私は宮部みゆき先生の大ファンなのですが、なかでも時代小説が大好きでたまらないのです。
宮部先生の時代小説は、読みやすい文章と共に、溢れんばかりの人情、活気あふれる江戸の様子、そして人間の深い業というものが生き生きと、読んでいるこちらにも伝わってくるのです。
そこで今回は、咲紗が読んだ中から、独断と偏見でBEST5をご紹介したいと思います。
なにしろ独断と偏見ですから、ランキングなんて都度変わるのですが、あくまでも今現在ということでご了承ください。
第5位 あかんべえ
料理屋の娘おりんは、あるとき病で死にかけてから、オバケが見えるようになってしまいます。
そんな中両親が新しく開業した料理屋「ふなや」に引っ越すと、そこにはなんと5人のオバケが・・・
しかもそのオバケたち、ちっとも怖くありません。
おりんはオバケたちと一緒に「ふなや」に害をなす過去の出来事について探っていくことになるのですが・・・・
どんな時にも、どんなオバケにも優しさを忘れないおりんと、オバケたちの関わり合いが秀悦です。
人情にあふれる傑作です。
第4位 三鬼 三島屋変調百物語四之続
大人気の三島屋シリーズ、4作目。
一話一話が、深い人間の心の業や人情、そして不思議で時にはやるせない物語が語られる黒白の間。
今日もおちかは、そこで語られる話に耳を傾ける・・・
表題作「三鬼」は秀悦です。
救いのない貧しい集落と、そこに現れる正体不明の鬼。
そこに派遣された侍たちの見たものは・・・・
哀しく、恐ろしく、そしてじんわりとする物語です。
第3位 ぼんくら
面倒なことが大嫌い、でも人情にはたけている主人公、平四郎。
彼が担当する地域の、長屋で起こった一見関係のなさそうな一つ一つの事件が、
実はつながっていて、そこには大きな陰謀が隠されていました。
平四郎は、甥で、かしこく、おまけに超イケメンの弓之助を伴って、江戸の町で起こった事件に立ち向かっていく・・・はめになります。
江戸の町、特に長屋の飯屋などの生き生きとした生活ぶりが楽しい傑作。
第2位 天狗風 霊験お初捕物控〈二〉
大人気、霊験お初シリーズ2作目。
不思議なものが見える、元気いっぱいのお初と、気は弱いけど優しく頼りになる右京之介のやり取りが、本当に面白く、テンポよく楽しいです。
恐ろしいまでに美に執着し、死んでから天狗となった女の執念の恐ろしさ。
その天狗が巻き起こす様々な事件に、お初が立ち向かいます。
また、重要な相棒として、ネコの鉄が活躍します。
笑わせるかと思ったらぞっとさせ、おどろおどろしいのだけれど、読後感はさっぱりしています。
最後まで一気に引き込まれる作品です。
第1位 あんじゅう 三島屋変調百物語事続
これは、最高傑作です。
三島屋シリーズの2作目なのですが、全ての話が猛烈に面白いのですが、特に表題作の「暗獣」は最高傑作だと思います。
古い屋敷に引っ越してきた老夫婦が、そこで出会った暗獣、「くろすけ」。
夫婦とくろすけのおかしくも楽しい共同生活が始まります。
ところが、人間と接触したため、くろすけの身にはある異変が・・・
そこで夫婦が下した決断と、思いやり溢れる最後の言葉とは・・・・
これ、電車の中で読んで、号泣しました。
あまりにもせつなく、そして不思議な物語です。
いかがでしたでしょうか?
もしまだ読んだことがない作品がありましたら、ぜひ一度読んでみてください。
自信を持ってお勧めします。
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