エドワード・ゴーリーの怖くて不気味な絵本
こんにちは、咲紗(サーシャ)です。
皆さんは、エドワード・ゴーリーという絵本作家をご存じでしょうか?
実は私も知らなかったのですが、オリエンタルラジオのあっちゃんが、自身のYouTubeで紹介していたのを見て知りました。
たちまち興味をそそられ、その絵本を読んだりしらべたりしてみました。
エドワード・ゴーリーはアメリカの絵本作家で、生まれは1925年、亡くなったのは2000年です。
特徴的なのは、その書いた絵本です。
とにかく、怖くて不気味。なんでこんなの描くかなーっていうくらい、残酷で理不尽です。
なんなんだ、この救いのなさは。絵も白黒で不気味です。
でも、なぜか読むと、次の作品を次々と読みたくなる・・・・そんな魅力があるのです。
また、面白いことに、彼は自分の名前をアナグラムにして、いくつか別名義を作って作品を発表しています。
だから、熱心なマニアも多いとか。
そんなゴーリー作品の内、私が読んだいくつかの作品をご紹介しましょう。
おぞましい二人
実際にあった、幼児連続殺人事件をもとにしているようですが、とにかく、二人の殺人鬼カップルの生い立ちから死までを淡々と描いています。
ただそれだけ。特に教訓があるわけでもなく、淡々と二人の人生を描いているだけです。
でも、芯からおぞましい。まさにおぞましい二人です。
でもなぜか、何度も読み返してしまう・・・不思議です。
うろんな客
なんか鳥みたいな、なんだかわからない変な生き物が突然ある一家にやって来て、そこで暮らし始めます。
一家は誰もその変な生き物を追い出そうとせず、その生き物はいたずらや迷惑行為をやりたい放題。
17年がたちますが、相変わらず居座り続ける・・・といった物語です。
一部の解釈では、障害のある子供をモデルにしているのでは、という説もあるそうです。
不幸な子供
まあ、徹底的に救いのない話です。
あるお金持ちの家に生まれた女の子が、両親の死をきっかけにどんどん不幸になります。
救われず、むくわれず、あるのは不幸のみ。
ただ、こういうことはよくあることなのではないか・・・・という気もします。
ギャシュリークラムのちびっ子たち
いや、これはちょっと・・・・なんなんでしょうか。
表紙からして怖いんですよね。
子供達を、一見引率している先生っぽく見えますが、実は死神だったりして・・・
内容は、アルファベットAからZまでの名前の子供たちが、次々と死んでいきます。
その死因を、ただ淡々と述べているだけ。
「そして誰もいなくなった」にでてくるあの有名な歌に似ていますね。
ただ、世の中のことすべてが理由があり、救いがあるわけではありません。
理不尽にひどい目にあることだってあるのです。
道に立っているだけで車が突っ込んできたりとか、歩いているだけなのに誰かに刺されるとか・・・・
自分がいい行いをしていようが悪い行いをしていようが、こういうことはおこりえるのです。
神様は本当にいるのか、と疑ってしまうような時だってあります。
正しいものが常に報われるわけでもありません。
そんなことを、エドワード・ゴーリーは私たちに投げかけているのかもしれません。
とにかく不気味。残酷。怖い。でも、どことなく魅力的。
一度読んでみたら、あなたもこのエドワード・ゴーリーの魅力に取りつかれてしまうかもしれません。
ご紹介した作品以外にも、まだまだ作品はたくさんありますから、ぜひ読んでみてください。
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