映画「ザ・リトル・ストレンジャー」
こんにちは、咲紗(サーシャ)です。
今回は、映画「ザ・リトル・ストレンジャー」をご紹介します。
1940年代のイギリスが舞台なのですが、ホラーともミステリーともいえる、不思議で不気味なムード漂う映画です。
ファラデー医師は、ある日、没落した貴族の屋敷に呼ばれました。
メイドが病気なので診てほしいとのこと。
訪ねてみると、そこには戦争で重傷を負い家に引きこもっている息子(当主)とその妹のキャロライン、そして気品ある母親が3人で住んでいました。
しかし、貴族なのに当主である息子もその妹も地味で、とてもお坊ちゃま、お嬢様とは思えないほど。
メイドはまだ子供ともいえるような年齢の子が1人いるだけ。家事も自分たちでこなしていました。
メイドを診察すると、実は仮病であり、何かにひどくおびえ家に帰りたがっていました。
実はファラデー医師の母親は、昔、お屋敷がまだ華やかだったころにメイドをしていて、ファラデーも子供のころお屋敷のパーティーに出席したことがありました。
子供のファラデーは、素晴らしいお屋敷に魅せられました。
実はそのお屋敷には、キャサリンの姉である女の子、スーザンがいたのですが、そのパーティーの直後、急病で亡くなっていました。
実はその屋敷では、だれもいないのに音がしたり、メイドを呼ぶ鐘がだれもいないのに鳴ったりと、いろいろ奇妙なことが起こっていました。
そしてお屋敷にも次々と不幸な出来事が起こります。
キャロラインとファラデー医師はやがて恋に落ち、結婚を考えますが、お屋敷の不気味な出来事はだんだんひどくなっていきました。
物音にポルターガイスト、ついには住人にも危害が及び始めます。
その悪意は明白で、住人達は恐怖におびえます。
みんなは、亡きスーザンの霊の仕業では、と考え始めます。
そして、ついに決定的な恐ろしい出来事が・・・・・。
というお話なのですが、全体的に静かで暗ーい雰囲気漂う映画です。
しかし、最後は結構衝撃です。
「えー、そうだったのか」と思わせるどんでん返し。
本当に一番恐ろしいのは、このラストだといえるでしょう。
ラストを見ると、映画のあちこちに様々な伏線があったことがわかります。
この題名に込められた意味も分かります。
見事に丁寧に練り上げられた映画です。
鍵はこの「屋敷」にあると言えるでしょう。
そして「人間の心」の恐ろしさが、この一連の悲劇を引き起こしています。
しかし、イギリスの貴族のお屋敷って、本当に大きくて立派ですが、寂れると怖いですねぇ。
どの部屋も幽霊屋敷のようで、また全部石造りだから寒々しいです。
こんなところで怪奇現象が起きたら、そりゃものすごく怖いでしょう。
メイドも仮病を使って家に帰りたくなるのもうなずけます。
地味な映画ですが、見ごたえは充分。
最後は、十分に衝撃を与えてくれるでしょう。
面白い映画でした。
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